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「近頃の若いヤツラは・・・・」

2011年07月19日
所長のつぶやき

「近頃の若いヤツラは・・・」の台詞は、原始時代から原子力時代の今日まで言われ続けているそうな。
それを言い出すと老化の証だし、己の息子・娘の出来の悪さを思うとなおさら言いにくい。

だからずっと自制しているが、一つだけ。
それは「遊びが足りん。遊び心が足りん。」の一言です。
「マンガ、ゲーム機、パソコン、iPod,テレビに携帯etc.オジサン世代と違って、勉強する暇がないほどいろいろ楽しんでいます。」と反撥されるのは必定、承知の介。
「チョット待った。これらはどれも独りでするもの、出来るもの。時間潰しであっても遊びやないよ。」
最近息子の家で、孫の部屋に友達が遊びに来ているというので覗いてみると、数人が思い思いの方向を向いて、ゲーム機を弄くっている。
集合しているだけで、遊んでいるのだろうか。

外では三角ベース、缶蹴り、ベッタン、ラムネ、バイ、胴馬、チャンバラ。内ではヘボ将棋,坊主めくりetc.
<三丁目の夕陽>世代の子供は、そのときの顔ぶれ、人数に応じて、遊び方を工夫した。
遊びには必ず仲間、相手がいて、多くは勝ち負けがつきものだ。
その頃の連れとは、今も幼名、あだ名で付合っている。
ソニーは勿論、バンダイも任天堂も知らなかったけれども、仲間には遊びの天才やガキ大将がいて、遊ぶことが楽しかった。

仲間との遊びを知らずに育った世代は、それぞれの能力はオジイサン世代のそれを遙かに凌駕しているが(算盤とパソコン、謄写版とプリンター等々)、チームプレーが全く下手くそだ。
みんなで何かをする工夫、自然発生的な仕事のリーダーなど。1プラス1が1.5に止まっている。

「ニッポンは一つ」、「全社一丸となって・・」なんて台詞を絶叫、連呼してもそれは無理。
それぞれがその意思があっても、日頃からの仲間意識がなければ出来るはずがない。
さあ、今夕は残業やめて、オジサン抜きの呑み会をやろう。「遊べや、遊べ。」