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電脳・人脳

2011年07月01日
所長のつぶやき

理化学研究所と富士通が開発したスパコン「京」の計算速度が世界一だそうで「2番でなくて良かったね」と先ずはお祝い申しあげます。しかし、膨大な税金を遣っての世界一だけれども国民にはどのような還元があるのだろうか。それがあってこそ本当の「世界一」。

近頃、社長以下の全員がパソコンと睨めっこしている風景に、あちこちの事業所でお目にかかる。私語もなければ電話もかからない。ここのパソコンはお金をアウトプットするのだろうか? コンピューターが主導している事業に小生のアドバイスなど無用ではなかろうか?と不安がよぎり来訪の声も掛け辛い。
経営会議に同席すれば、パソコン発の資料が主役で、人智を絞って出る言葉は目標未達成の弁解ばかり。

世はまさに電脳万能時代。人脳はどこで働くのだろうか。電脳を創ったのは人脳なのに。
いまや電脳に人は支配されているようだ。電脳利用の成果を人脳が活用してこそ付加価値が生じよう。パソコン叩くだけが人生ではない。それは損生だ。電脳の成果物を人脳にインプットして、そこからアウトプットされる何かを活かすのが仕事なのだ。

電脳プラス人脳で、福島第一原発のトラブルを手際よく収束させて、日本人は「電脳でも世界一、人脳でも世界一」を誇りたい。頑張れ東電、頑張れ安全・保安院、もう頑張るな菅直人。